敬語のココロ、授業のコトバ


 こんにちは。国語科の高倉です。いつもこのご挨拶をしていますが、そう、私は「国語科」の講師です。言葉の使い方には、人一倍繊細でなければならない立場にあります。

 さて、普段何気なく使っている日本語ですが、「この言い方、正しいかな?」と迷うことはありませんか。たとえば次の日本語はどうでしょう。

 お座りになられる。

 この表現は誤りとされます。「座る」を敬語にして「お座りになる」。そしてさらに「れる」を付けて「お座りになられる」とすると、二重敬語になり、不自然と見なされることが多いのです。では、次の表現はどうでしょう。

 お座りになっていらっしゃる。

 実は、こちらは誤りとはされません。もとの形が「座っている」で、「座る」と「ている」それぞれを敬語にし、つなげているだけで、二重敬語ではありません。このような敬語は「敬語連結」と呼ばれ、二重敬語とは区別して考えられています。

 ただ、言葉の構造を踏まえれば、敬語の正しさは理解できますが、私たちはふだん文法を意識して言葉を使っているわけではありません。敬語の本質は、やはり「他者への配慮」にあります。相手がどう感じるかを考えることこそが、言葉の第一歩だと考えています。そして、それは生徒とのコミュニケーションにも通じます。

 何を言うかより、どう伝わるか。正しい説明よりも、相手に寄り添う言葉を。私自身も、生徒に対して、常にそうした温かみのある言葉を届けたいと思っています。

 「本当の限界は、自分の頭で考える限界の、もっと先にある!だからまだまだ伸びるよ!」

 最近、私が生徒によく言う言葉です。

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