こんにちは。マスト数学科講師の横谷です。
今回は受験生からの人気の高い東北大学の文系数学について, 最新年度の出題状況, 対策のポイントについて書きたいと思います。
2025年の東北大学文系数学は以下のような出題でした。
第1問:確率・場合の数
→教科書レベルの確率。誘導に沿って落ち着いて処理。完答狙いたい。
第2問:数列・漸化式・ベクトル
→連立漸化式など, 誘導が付いていることが多い。誘導を無視せず丁寧に。
第3問:空間ベクトル
→文系数学で数Cが出る点に注意。平面・空間ベクトル系の図形的思考+計算。
第4問:定積分と面積
→図形と積分, 面積関係を求める問い。特に「面積が等しくなる条件」など, 図を描く発想を伴う設問。
対策のポイントとしては,
1.典型問題の確固たる習得
確率・場合の数, 数列・漸化式, 対数関数, 定積分・面積, 図形(ベクトル・平面)あたりを網羅。教科書章末・基礎問題集で, 誘導付き・定型手法を確実に。時間をかけずミスせず解ける水準に。特に数C(ベクトル)が文系出題に入ってきているので, 「平面/空間ベクトル」が苦手なら克服を。
2.応用発展問題への備え
漸化式+対数不等式, 図形+積分, 空間ベクトル+図形融合など“融合問題”が最近出てきている。2024も出題されている。
これらは “解法パターン” を覚えるだけではなく, 「なぜこの手法を使うか」「どう図を整理するか」「どこに共通部分を抽出するか」という思考が問われる。
過去問・予想問題を時間制で解いて, 発想の転換や変換, 設問趣旨を読解する訓練を。
3.時間配分・答案作成力の強化
最終大問(大問4タイプ)で時間を取られすぎると前半に影響。序盤で確実に得点し, 後半で部分得点も狙えるよう戦略を。
答案には記述・途中過程が求められることがあり, 省略しすぎると減点リスク。2025年度では小問なし設問も出たという分析。
図を描く設問では, 丁寧に図を記入し, 読みやすいように整理。
4.特定単元の優先順位と苦手対策
自分の苦手な領域を早めに確認し, その領域(例えばベクトル・積分・図形)を「標準レベル+応用レベル」まで底上げ。
反対に, 得意領域(例えば確率・数列)を“確実に完答”できるよう演習を集中。受験では「確実に取れる得点」を増やす方がリスクは少ない。
過去問演習時には,「どこで失点したか(発想ミス?計算ミス?誘導見落とし?)」を記録して, ミスを減らす。
以上のような分析です!!
しっかりと分析をしたうえで, 勉強すべきことを勉強する。時間が少ない受験生だからこそ, こういった分析・戦略は必要だと思います。そして, そうした最新の入試の傾向を踏まえて確固たる数学力を効率よく身に着けてほしいと思っています。
そのためにマストでは塾・予備校の意味をしっかり考え生徒の皆さんの合格の手助けをできるよう上記内容をしっかり組み込んで授業をしていきます!!
体験授業はいつでも受けつけておりますので, お気軽にお問い合わせください。
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