こんにちは。国語科の高倉です。今回のテーマは「実用的文章」です。昨年度より評論・小説・古文・漢文に加わる新たな単元として「共通テスト国語」に登場しました。
皆さんのなかには「大問がもう一題増えるなんて大変そう」と思う人もいるかもしれません。ですが、心配はご無用。試験時間は10分延長されていますし、実用文はコツをつかめば短時間で解け、結果的に全体の時間短縮にもつながります。
さぁ、なにはともあれ実践が大切。さっそく解いてみましょう!
問題 次の文章と図を読み、後の問いに答えなさい。


問 文章の下線部a~eの内容には、図では省略されているものが二つある。その二つの組み合わせとして最も適当なものを、次の①~⑤のうちから一つ選べ。
① bとe ② aとd ③ cとe ④ bとd ⑤ aとc
いかがでしたか? さて、まず考えたいのは「なぜ実用文が出題されるようになったのか」ということです。私はその理由を、「解答への最短ルートを見抜く力」にあると考えています。
今回の問題は文章と図だけですが、実際の共通テストでは、表やグラフも加わり、さまざまな資料を短時間で読解することが要求されます。すべての資料に目を通す時間はありません。
それら膨大な情報の中で、最短で解答を導くにはどの情報が必要で、どう考えを進めるべきか――。その“最短ルート”を見抜く力が、実用文では問われているのです。
では、実際にaから順に確認していきましょう。まず、aの内容は図の左上にあり、bの「高齢者」は図では言及されていませんので、正解は①・④に絞られます。あとは、cとeを検討すればよいのですが、ここからがポイントです。―― dとeの、どちらを先に検討するのが近道でしょうか。
この“検討の順番”こそ実用文攻略のカギです。おすすめは、eからの検討です。dはどうしても図から該当箇所を探す必要があるので、〝ウォーリーを探せ〟状態になります。観察力と集中力、そして時間を大きく消費してしまいます。
一方eを確認しますと、述部に「予測される」とあります。図の下部を見てください。「気候変動影響評価『報告書』」とあります。いうまでもなく〝報告書〟に〝予測〟が書かれることはあり得ません。したがって、正解は①とすぐに判断できます。
この問題が示すように、実用文問題で大切なのは、どの選択肢を優先して検討するか、どこに時間をかけずに切り捨てるか、という切替の速さです。この切替を素早く行うことが、最短ルートを見つける鍵となります。
評論や小説では論理や情景を吟味することが求められますが、実用文では、必要な情報を素早くつかんで、最短ルートを描き出す技術が問われています。この技術は、まさにパズルそのもの。
実用文問題を“時間との勝負”と構えずに、“最短ルートを描くパズル”として、楽しみながら力を伸ばしていきましょう!
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