「漢文=句形」ではありません。


 みなさんこんにちは。国語科の高倉です。最近、国語に関する記事を立て続けに投稿しています。理由の捉え方実用文の攻略法心情の読み取りなど、いずれも近年の入試問題をもとに解説していますので、ぜひご覧ください。

 さて、今回のテーマは「漢文」です。「句形さえ覚えておけば何とかなる」と考えている生徒も多いのですが、実際の入試はそう単純ではありません。確かに漢文の基礎として句形を覚えることは大切です。しかし、それだけで得点できるほど“漢文=暗記科目”ではないのです。今日はそのことを、2023年度共通テスト(追試)の問題を使ってお話ししたいと思います。まずは実際の問題を解いてみましょう。

問 空欄Xに入る語としてもっとも適当なものを、後の選択肢から選びなさい。

 選択肢 ① 廉  ② 刻  ③ 頑  ④ 濫  ⑤ 偏

 いかがでしたか? ご覧のとおり、この問題では句形ではなく、漢字そのものの知識が問われています。このような設問は共通テストだけではなく、各大学の一般入試でも頻出です。たとえば、2025年度早稲田大学教育学部では、「中」という漢字が〈病気・害を受ける〉という意味で使われる(中毒の“中”)ことを理解しているかを問う問題が出題されました。

 では空欄に入る語を考えてみましょう。空欄Xの「為政 X」を見ると、後ろには「推誠」と続きます。ここから、“政治を行う際の態度を肯定する語〟が入るはずだと推測できます。しかし、漢字の知識が十分でないと判断が曖昧になり、「政治の態度っぽければいいか」と思ってしまい、「④「濫」かなぁ。権力の濫用なんて言葉もあるし」、と考えてしまいがちです。もちろんこれは間違いです。

 正解は①「廉」です。「清廉潔白」という言葉は知っていますか?私利私欲がなく、心が清らかで、誠実な態度を表す語です。その「廉」です。知っていれば一瞬で正解と判断できますが、知らなければどれだけ文章を読んでも正解できません。漢字の知識が如実に問われています

 漢字の学習は、書き取りのためだけは決してありません。漢字の学習が語感を磨くとは先日のブログでも述べましたが、当然のことながら、漢文の読解にも役立ちます。漢字、あなどるべからず、です。

 ただ、漢字の知識はは一朝一夕には身につきません。だからこそマストでは、受験学年を迎える前から毎週漢字テストを実施し、漢字に関する知識を様々な角度から身に付けています。

 この記事を読んでくださっているみなさん、是非ともマストで、盤石な漢字力を手に入れませんか。

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