こんにちは。学習塾マストの高倉です。
今回は、漢字を書くメリットについてお話ししたいと思います。2025年度の早稲田大学文学部では、漢字の書き取り問題が出題されました(以下、問題文は一部改変しています)。
他者との関係をツムぐ。
「ツムぐ」を漢字で書きなさい、という問題です。漢字はすぐに浮かぶでしょうか?正解は「紡ぐ」です。日頃から漢字の学習に取り組んでいる受験生なら書ける字ですが、注目したいのは――なぜ今も大学が漢字の“書き取り”を出題するのかという点です。今や漢字は「書く」ではなく「打つ」時代。それでも早稲田や東大が毎年この形式を課すのはなぜでしょう。
鍵を握るのは、「語感」という力です。
前回のブログでは、語感は対話を通して育まれると書きましたが、漢字を書く行為によっても養われます。「紡ぐ」なら、「糸」と「方」を実際に手で書くことで、“糸を細くねじり、絡ませながら、一定の方向へと整えていく”という語のイメージが体に刻まれるのです。この感覚は、キーボードで「ツムぐ」と打って変換しただけでは得られません。
大学側も、単に漢字を情報として知っている受験生ではなく、洗練された語感を持つ受験生に入学して欲しいという願いを込め、漢字の書き取りを出題しているのです。
「打つ」だけでは言葉が流れていきますが、「書く」ことで感性が育まれ、記憶にも残ります。
マストの授業では、受験学年を迎える前から漢字テストを実施しています。生徒たちはペンを走らせながら、言葉への感受性を紡いでいます。
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